鹿島海軍航空隊跡地へ行ってきました

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筑波海軍航空隊記念館同様、映画ロケ地としてもよく登場する、
通称:鹿島空(というらしい)。

筑波空×鹿島空で様々な展示やイベントも実施されており、立地も近いのでセットで訪れると倍楽しめます。

※参照:筑波海軍航空隊記念館訪問レポも一緒に読んでみてください。

永遠のゼロやスパイの妻、ラーゲリより愛をこめてなどの映画ドラマをはじめ

最近ではゴジラ-1.0のロケ地にもなったようです。

私はゴジラには全く興味がなかったのですが、鹿島空に行ってロケ地であったと知り、
無償に見たくなり映画館にその足で向かい、レイトショーで鑑賞しました笑

鹿島海軍航空隊とは?

鹿島海軍航空隊は、1938年に発足し、
近隣には海軍飛行予科練があり、この基礎教程を修了したパイロットたちの
飛行訓練を主に行なっていた部隊だったそうです。
※詳細は「予科練平和記念館」訪問レポで書きたいと思います。

水上に着陸・離陸できるように設計された「水上機」を主力しており、
この水上機は、航空母艦などの専用の滑走路がない場所でも運用ができるため、
主に偵察・哨戒・対潜掃討などの任務に従事していました。

鹿島空には当時の滑走路跡地も多く残っています。

司令部庁舎

鹿島空 ここがすごい①民間主体のプロジェクト

過去の成功事例が物語っているように地方創生成功の絶対条件は、
【民間主体】かつ【自立した収益性】です。
(逆を言えば自治体主体で公的資金に頼った施策は失敗しがち)

一般公開は、「株式会社プロジェクト茨城」という
映画やドラマの撮影ロケを支援する民間企業が主体となり、
美浦村やその住民の方を巻き込み実現させたとのことです。

鹿島空は重要な軍時遺跡でありながら、これまで一般公開がなされていなかったそう。
一般公開されるようになったのは、本当に最近のことで、2023年の7月です。

戦争遺跡は老朽化が進み、その維持管理にはお金も労力も非常にかかります。
指定文化財になっているものは、税金を投じて保存や修復が為されていますが、
それ以外は廃墟化してし忘れ去られているものが全国には多く存在します。

存続のため、2022年からの支援金2,000万円をクラウドファンディングで募り、
1年間かけて一般公開に向けての準備が進められました。

鹿島空 ここがすごい②フィールドミュージアム

鹿島空は、既に廃墟化した戦争遺跡です。

実際に足を踏み入れることができる

鹿島海軍航空隊跡地は、全国でもめずらしくほぼ当時の姿のまま廃墟化し、
茨城県美浦村の地で現存しています。
手つかずのまま残る戦争史跡群は全国でもめずらしく、
大変貴重な歴史ある戦争史跡だといえます。

引用元:プロジェクト茨城 

廃墟と化した日本有数の戦争史跡「鹿島海軍航空隊跡地」今こそ公開へ。

https://readyfor.jp/projects/kasima1936#1

修復や改修などがなされず現存しているのは非常に珍しいのだとか。
たしかに保存されている戦争遺跡の多くが、
姿かたちをなるべく当時のまま維持するために、メンテナンスが行われています。

さらにこの鹿島空のみどころは、敷地内と散策できるのはもちろんですが
廃墟化した建物内にも入ることができます。

受付口で、料金を支払うとクロスワードの書かれた用紙が渡され、
順路に従って歩くと、キーワードを記載したパネルが各所に設置されているので
1つずつ埋めていくと完成します。

ちなみに日が暮れると建物内は展示スペースも含め、
照明が一切なく、廃墟散策の面白しろさが増します。
(入場は15時までだそうなので、要注意)

当時、使用されていた食器や制服などが展示されている

冬は日没が早く16時には司令部庁舎内は真っ暗でした。
懐中電灯なしでは歩くのも危なく、
展示スペースも見えませんので、最低限でもスマホの懐中電灯は必須です。

司令部庁舎の2階はまだ修復が終わっていないとのことで、
残念ながら立ち入ることはできませんでした。

まとめ

鹿島海軍航空隊跡地は資料館としての側面よりも
「体験型フィールドミュージアム」と謳われているようにアトラクションがメインの
非常に珍しい戦争遺跡でした。

敷地目の前には海が広がっており、当時の人たちが同じ景色をみていたことが追体験できます。
資料館や記念館などで情報を得る学びとは、一味違った平和学習の場であることに加え、
地方創生プロジェクトの成功事例としても注目の施設です。

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